◆曲水の宴 11月3日(金・祝) 午後1時~
曲水の宴とは、庭を流れる小川に酒を入れた杯を流して、その杯が自分の前を通り過ぎる前に、題に即した詩歌を詠じるという雅な宴のことをいいます。菅公は、その高い文才を評価されて、幾度も宇多天皇主宰の曲水の宴に文人として招かれています。菅公は「和魂漢才」、すなわち日本古来の心と、伝来の新しい文化や学問の両方を兼ね備えることが必要であると説きました。その菅公の精神に学び、当宮の曲水の宴では、和歌だけでなく漢詩も朗詠します。
◆上七軒歌舞会 日本舞踊奉納 11月11日(土) 午後5時~
京都最古の花街として知られる上七軒は、室町幕府の頃、当宮の御社殿が一部焼失した際、時の将軍第十代足利義稙公が御社殿を造営され、その御修築の残材で東門前松原に七軒の茶屋を建て、七軒茶屋と称したのが始まりとされ、当宮との御神縁は大変深いものがあります。
その上七軒の芸舞妓が、史跡御土居もみじ苑のライトアップ初日にあわせて御土居内舞台に於いて日本舞踊を奉納します。
◆ものづくりTenmanguマルシェ 11月12日(日) 終日
各所で手づくり市を開いている「ものづくりcrossroad」(山中陽太代表)が、「伝統文化が根付いている北野天満宮でも」と、令和元年の春、初開催しました。約300もの手づくり市ブースが並んで評判を呼んでいます。
◆北野天満宮燈籠保存会「紙と親しみ 紙とふれあい 紙と愛でる」 11月12日(日) 午前10時~
北野天満宮の史跡御土居を流れる紙屋川は、古来紙漉きの場として平安時代には紙屋院が置かれました。その御神縁で京都の紙商の方々により、紙漉き体験や朱印帳、紙箱や各種紙販売などのブースが設けられにぎわいます。
◆篠笛玲月流奉納演奏 11月12日(日) 午後2時~
篠笛は、日本の古くから伝わる竹製の横笛。玲月流の篠笛は、祭囃子の指使いや呼吸法を基本とし、清らかで透明な表現が魅力とし、森田氏が初代の奏者。
◆神若会北野天神太鼓会 和太鼓奉納演奏 11月11日(土)19日(日)25日(土)12月3日(日) 各午後6時~
北野天満宮神若会北野天神太鼓会は、天神さまを心から崇敬する氏子の若者が中心となり、天神さまと氏子地域の益々の発展を目指して平成19年に結成。北野天満宮で行われる様々な祭事あるいは年中行事にご奉仕するとともに、天神さまを盛り上げ、氏子区域や地域の発展・活性化のために和太鼓の演奏を通して活動をしている神社青年会です。
これまで天皇陛下御即位20年奉祝記念式典での演奏や、京都市・パリ市の友情盟約60周年を記念しフランスパリ市役所での演奏をはじめ、京都市の大きなイベントや地域の夏祭りや秋祭りでの演奏、さらに氏子区域の小学校では和太鼓の指導も行っています。また、毎月25日の御縁日に行う縁日太鼓や、秋の瑞饋祭、史跡御土居のもみじ苑での演奏などを行っています。
◆全国梅酒まつりin北野天満宮 11月16日(木)~19日(日) 終日
梅酒愛好家で組織する一般社団法人梅酒研究会(明星智洋代表理事)が、梅酒の普及を願って開催される梅酒まつり。
梅は、当宮とは切っても切り離せない関係であり、「梅の名所である天神さまの総本社で日本全国の梅酒の飲み比べを」と、平成29年より行われています。
会場では全国より集められた梅酒の試飲と即売会が行われる他、京の銘菓や漬物などとのコラボも行われます。
◆京都連歌の会 もみじ連歌 11月19日(日) 午後1時~
「文道大祖 風月本主」と崇められた菅公を祀る当宮は、連歌の神としても崇敬され、中世から江戸時代にかけては連歌会所が設けられ、「聖廟法楽」と呼ばれる連歌会が盛んに開かれました。加えて当宮の連歌会所の奉行は「花の下宗匠」と呼ばれ、連歌師最高の名誉とされました。御神前では、毎月25日の御縁日に連歌会が行われ、連歌の席には天神像が掲げられました。また、明徳2年には足利義満公による一万句興行、永享3年には足利義教公によって千句興行が催され、豊臣秀頼公も十万句の連歌会を行ったことが記録に遺ります。尚、会場の紅梅殿横には、当時の連歌所の址である「連歌会所の井戸」が現存し、今も水はこんこんと湧き出て、硯の水として使用しています。
京都連歌の会は、こうした伝統を引き継ぎ、毎年春には「梅ヶ枝連歌会」、秋には「もみじ連歌会」を開くことを恒例としています。
◆天神真楊流柔術 奉納演武 11月25日(土) 午後2時~
当宮は、学問だけではなく武道の神としての信仰も篤い神社です。中でも柔道・柔術とは深い御縁と信仰があります。江戸時代後期、天神真楊流の流祖である紀州藩士磯又右衛門柳関斎源正足は、若くして楊心流を学び、さらに真之神道流柔術の門に入り、奥義を極めた柔術の達人でありました。真の修行に心を砕きついに奥妙を極めた磯又右衛門は、天神信仰殊の外篤くいよいよ北野天満宮へ参籠祈願し、ついに楊心流と真之神道流を合一統合した新たな柔術「天神真楊流」を創始しました。時は流れ、講道館柔道の創始者である嘉納治五郎は、天神真楊流三代の磯正智やその弟子たちに柔術を学び、それが講道館柔道となって今日に受け継がれています。
当宮では、この講道館柔道の源流である「天神真楊流柔術」演武奉納を、錦秋彩る境内紅梅殿にて毎秋開催し、その歴史と信仰を讃えるとともに、天神真楊流の更なる発展に繋がるよう奉納いただいています。
◆立命館大学邦楽部 奉納演奏 11月26日(日) 午後6時~
立命館大学邦楽部による特別奉納演奏。文化芸能の神様である北野天満宮のもみじ色づく境内で、伝統芸能である箏や尺八などによる秋の調べを演奏いただきます。
◆露の五郎兵衛一門会 奉納落語 京都北野天神もみじ寄席 12月3日(日) 午後3時~
『人艸や 来た野(北野)の露乃 五郎兵衛』
江戸時代、上方落語の祖と仰がれた露の五郎兵衛は、文化芸能の神である天神様への信仰篤く、北野において落語興行を盛んに行いました。その御神縁により当宮では、毎秋境内中ノ森にある初代五郎兵衛碑前にて一門の出演者らが参列して碑前祭を斎行し、一門の健勝と益々の繁栄を祈願した後、露の五郎兵衛一門会による奉納落語「北野天神もみじ寄席」を開催しています。
席料 2,500円 自由席(もみじ苑入園料・お茶菓子付含む)
※観覧のお申し込みは下記ホームページをご参照下さい。