祭典・行事

北野の特殊神饌

「お祭り」というと、御神輿を担いで町内を練り歩く光景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、お祭りで最も重要なのは、神様を「まつる」、つまり神様に感謝し、慰め、あるいはお願いすることです。「おまつり」は、神様に食べ物を供えることからはじまります。

お供えする食べ物を、正式には「神饌」と呼びます。すこし難しい印象を受けますが、身近なものを挙げるのならば、お正月に飾る鏡餅は神様へのお供えですから「神饌」といって間違いありません。

通常、多くの神社ではふつう、洗い米にお酒、魚介類・野菜など、生のものをそのまま御神前にお供えします。このような神饌を「丸物神饌」あるいは「生饌」と呼びます。これは、明治時代に「すべての神社共通のルールを作ろう」と定められたためで、それ以前には、調理したものがお供えされていました。これを「熟撰」とよばれ、通常の丸物神饌とは異なることから「特殊神饌」と呼びます。
「熟撰」あるいは「特殊神饌」は、その地域独特の食文化や、神社ならではの特色が見られます。例えば、当宮では、御祭神である菅公の御生誕日に行う神事、御誕辰祭において、菅公が愛したと伝わる梅をお供えします。

特殊神饌をお供えするおまつり

1月2日 筆始祭

内陣に菅公御遺愛の松風の硯・角盥・水差と短冊・筆・墨を供え書道の神様としての御神徳を偲ぶ。

1月7日 若菜祭

春の七草を入れた御粥を供える。

1月15日 御粥祭

小豆を入れた御粥を供える。

2月節分 節分祭

大豆を供える。

2月25日 梅花祭

梅花御供と呼ばれる大小二台の容器に盛られた4斗の米「大飯」「小飯」、筒状にした紙に玄米を敷き紅白の梅枝を挿した紙立と呼ばれるものを供える。

6月10日 青柏祭

青い柏の葉で包んだ御飯とクルミ、梅水の神饌を供える。

6月25日 御誕辰祭

境内で採れた青梅を供える。

7月25日 新茶奉納奉告祭

府内外の茶生産地より奉納された新茶を供える。

8月7日 御手洗祭

ナス・キュウリなどの夏野菜とマクワに箸を刺し通し素麺をかけた特殊神饌、みたらし団子などを供える。

9月十五夜 明月祭

ずいき芋や里芋、月見団子などを供える。別名「芋名月」とも呼ばれる。

9月4日 例祭

氏子の西ノ京の農家が丹精込めて作った夏野菜を奉献する。また、令和2年(2020)の例祭では、古絵図から御菓子神饌が復元された。

10月十三夜 名月祭

枝豆や栗、月見団子などを供える。別名「豆名月」とも呼ばれる。

10月1日〜5日 瑞饋祭

かつて西京神人と呼ばれた人々でつくる「七保会」によって調製される「甲御供かぶとのごくう」が、御旅所で奉饌される。

10月29日 余香祭

通常の神饌に加え、黄菊と白菊、野グミが供えられる。

11月26日 御茶壺奉献祭

抹茶の原料である碾茶てんちゃを、それぞれの産地に分け茶壺に入れられて奉献される。

11月30日 赤柏祭

赤くなった柏の葉で御飯を包み、クルミを添えてお供えする。

開門時間

6時30分〜16時30分

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