⚫︎令和9年(2027)千百二十五年半萬燈祭記念事業⚫︎
当宮では令和9年(2027)に25年に一度の式年大祭「菅公御神忌1125年半萬燈祭」を迎えます。創建以来、当宮では式年大祭斎行とともに、御神宝や文化財の「再調査・研究・修繕・保存」を一連の取り組みとして行い、当宮の文化伝統を未来に繋いでまいりました。
歴史と伝統にならい、令和9年の半萬燈祭に向けた文化財保存事業の一環として、この度実行委員会を組織し、当宮所蔵の最古の刀であり、武神として崇敬される天神さまの象徴として奉納された太刀『鬼切丸 髭切』(重要文化財)の失われた「拵え」を新たに制作する運びとなりました。
⚫︎鬼切丸 髭切 太刀拵え 奉納プロジェクト⚫︎
令和9年(2027)に迎える千百二十五年半萬燈祭ならびに宝物殿百周年に向け、萬燈祭ごとに行われてきた御神宝の奉納・保存・修繕の伝統にならい、重要文化財 太刀 安綱 『鬼切丸 髭切』の太刀拵えを制作し、奉納することを目指すプロジェクトが始動いたします。
⚫︎太刀拵え奉納の伝統
北野天満宮には加賀前田家より萬燈祭ごとに奉納された太刀拵えが5振りあり、そのうち4振りは前田家所蔵の名刀に新たに当時の最高峰の拵えを製作して合わせて奉納する形をとっています。また御本殿の修造とともに豊臣秀頼公よりご奉納いただいた太刀國広の拵えには、当宮の御神紋である松と梅の意匠が散りばめられており、特別な思いを持って制作されたことが伺えます。
このように、名刀の太刀拵えを後に制作し奉納する伝統があり、この度の半萬燈祭に向けて、源氏の重宝 髭切として知られる重要文化財 太刀 安綱 『鬼切丸 髭切』の太刀拵えを制作し奉納したいと考えています。
⚫︎伝統と技術を未来へー受け継がれる太刀拵えをー
伝統を未来につないでいくため、鬼切丸 髭切の歩んできた道筋・歴史を感じさせつつ、令和の御代にて奉納する意義を感じられる、百年後その先も受け継がれていくべき太刀拵えの姿を世に示すことを目指します。
伝統というものはすべからく、当時の最新で最良のものを志向して制作した結果、何世代にもわたり受け継がれてきたものであるといえます。北野天満宮は進取の気質に富んでおり、まだ何者でもなかった出雲阿国が洛中で初めて舞うことを受け入れた歌舞伎発祥の地であり、数々の芸能者を保護してきました。
この度の太刀拵え制作に際しても、最先端の技術と職人の高度な手仕事を融合させた令和ならではの拵えを制作してまいりたいと考えています。
⚫︎令和の勧進ークラウドファンディング
本プロジェクトは、武道の神・技芸の神としての御祭神菅原道真公を顕彰するものであり、クラウドファンディングによりその意義を広く世に問い、賛同者による支援のもと行なってまいりたいと考えております。
詳細は下記プロジェクト特設ページをご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/view/719400?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
主催:鬼切丸 髭切 太刀拵え奉納プロジェクト実行委員会(北野天満宮×KOGEI Next×京都女子大学)
協力:CAMPFIRE
皆さまのお力添えを心よりお願い申し上げます。