境内のご案内

梅苑「花の庭」

梅苑「花の庭」
春を告げる「天神さんの梅開き」
菅公御歌
菅公

東風吹かば
匂ひおこせよ梅の花
あるじなしとて
春を忘るな

春になって東の風が吹いたならば、その香りを(京から大宰府の私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人(菅公)がいないからといって、(咲くべき)春を忘れてはならないぞ。

和歌の意

この歌は、菅公が無実の罪を着せられて太宰府へ左遷される前に、大事にしていた梅の木を前にして語り掛けるように詠んだ御歌です。 「飛梅」について、当宮古記録には、「延喜7年(907)2月27日紅梅殿(菅公のご自宅)ノ梅安楽寺(大宰府の菅公の墓所)へ飛而参、単紅梅也」の記述があり、菅公がお亡くなりになって4年後に、京の都から大宰府へ飛梅が伝わったとされています。

当宮には、菅公ゆかりの梅50種約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競います。
早咲きの梅は例年12月中旬頃からつぼみがふくらみ始め、正月明けから開花。
徐々に咲き繋ぎ、3月末頃まで長く楽しめます。

梅苑「花の庭」公開
(2月上旬から3月下旬)

2月上旬頃に梅苑「花の庭」を公開。開苑期間は例年2月上旬から3月下旬で、白梅、紅梅、一重、八重と、とりどりに咲く梅の間を縫うように散策路が延び、新設された展望台からは、梅苑を360度見渡すことができ、お茶とお菓子をいただきながらゆっくり休憩できる茶屋も開かれます。また、2月25日には梅花祭と梅花祭野点大茶湯も行われ、毎年多くの観梅者でにぎわいます。

入苑時間

9時〜16時(受付終了15時40分)

入苑料

大人1200円(中学生以上)
小人(小学生)600円 ※茶菓子付

※梅苑の公開は開花状況によりますが例年2月初旬です。日程は毎年変わります。当サイトの最新情報をご確認ください。
梅苑「花の庭」
令和6年3月17日を以て閉苑しました。
令和6年3月17日を以て閉苑しました。

 公開期間 令和6年2月1日(木)~3月17日(日)
 受付時間 9時~16時(閉苑) 
 *受付終了/15時40分
◆ライトアップ 日没より点灯
 公開期間 2月23日(金)~3月10日(日)
 受付時間 9時~20時(閉苑) 
 *受付終了/19時40分
◎ライトアップは毎週末(金・土・日曜日)に限り公開


 
 

令和再興

雪月花の三庭苑

  • 妙満寺「雪の庭」
    妙満寺「雪の庭」
  • 清水寺「月の庭」
    清水寺「月の庭」
  • 北野天満宮「花の庭」
    北野天満宮「花の庭」

古都・京都の美

江戸時代、寺町二条の妙満寺(現在は左京区岩倉)は雪景色を背景とした「雪の庭」、東山の清水寺は月見で有名な「月の庭」、そして北野松原の北野天満宮は梅花鑑賞の「花の庭」と呼ばれる、それぞれ成就院(成就坊)という塔頭に造られた庭があり、「雪月花の三庭苑」としてその名を馳せました。
そして令和4年(2022)、この京都洛中の名庭「雪月花の三庭苑」のひとつ、北野天満宮「花の庭」を再興し、令和再興『雪月花の三庭苑』として、「雪の庭」「月の庭」「花の庭」が、京都の新たな魅力を発信いたします。

「雪月花の三庭苑」と松永貞徳

「雪月花の三庭苑」は、松永貞徳(1571~1653)の作庭と伝承されます。貞徳は、日本の古典に精通し、歌人として連歌を学んだのち、俳諧という新しい分野を開拓した文学者であり、多くの文化的遺産を遺しました。中でもこの「雪月花の三庭苑」は貞徳の遺した大きな文化遺産のひとつであると言えます。
江戸時代、多くの先人に学んだ松永貞徳もまた和歌や連歌の神として菅公を敬仰し、様々な俳諧や和歌を遺しました。
さらに貞徳は寛永6年(1629)11月25日、妙満寺を会場に正式俳諧興行として「雪の会」を催しました。これにより俳諧は、それまでの連歌から独立した文芸として認められるところとなり、後に松尾芭蕉や与謝蕪村などを輩出して確立し、今日に至っています。
このように歌人・連歌師・俳諧の祖として讃えられた松永貞徳自身が作庭した庭が「雪月花の三庭苑」として、現在に受け継がれます。

梅苑「花の庭」
梅苑「花の庭」
梅苑「花の庭」
梅苑「花の庭」
梅苑「花の庭」

開門時間

7時〜20時

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