祭典・行事
北野祭とは、毎年9月4日に斎行する当宮で最も大切なお祭りです。かつては天皇の勅使が派遣される「勅祭」として斎行されました。しかし、応仁の乱や近代の混乱を経て往時の祭礼の姿は失われ、現在は神事のみを当宮例祭として斎行し、かつての渡御列は、今のずいき祭巡幸列にその姿を垣間見ることができます。
当宮では現在、令和9年(2027)「菅公御神忌千百二十五年半萬燈祭」に向け、かつて神事と華麗な渡御列からなる京都随一の祭礼であった「北野祭」の再興に取り組んでおります。
当宮で最も重要とされた、かつての勅祭「北野祭」は、朝廷の篤い崇敬のもとに執り行われてきました。室町時代には幕府主導の祭礼となり、なかでも三代将軍足利義満公の絶大な庇護を受けて北野祭は最盛期を迎えました。
北野祭は当初、当宮創建の翌年に私祭として始まりましたが、永延元年(987)8月5日、時の帝であった一條天皇の奉幣により「北野天満大自在天神」の御神号を贈られたことで、勅祭として国家の祭儀となりました。
永承元年(1046)、後冷泉天皇の御代に5日は母后の国忌に当たるとして一日早い8月4日を北野祭とし、以後8月4日に行われるのが恒例となりました。
令和元年(2019)旧儀の復興を目指して旧暦に復し、9月4日の例祭に受け継がれています。
かつての北野祭は御祭神をお慰めする神事と芸能などの神賑行事が一体となり数ヶ月間かけて斎行されました。記録によれば、神楽や相撲などさまざまな芸能が奉納され、天神様を神輿にお遷しして執り行われた渡御列の姿は荘厳で見物人が絶えなかったといいます。
当宮では、令和の北野祭再興に向けて、9月4日に斎行する例祭(北野祭)を中心に、8月6日よりはじまる北野天満宮の七夕である祓いと浄めの重儀「御手洗祭」から、10月1日から5日まで執り行う「ずいき祭」へと続く一連の神事を「令和の北野祭」期間と位置づけ、各種祭礼の再興に取り組んでおります。
8月6日 | 御手洗祭前夕饌 |
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8月7日 | 御手洗祭 |
9月4日 | 例祭(北野祭) |
10月1〜5日 | ずいき祭 |
平成26年(2014) | 北野天神花傘会発足 |
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平成27年(2015) | 北野七夕祭再興 花傘 担い茶屋 復興 |
平成28年(2016) | 北野祭保存会と改称 |
平成30年(2018) | 北野神輿会発会 |
平成31年(2019) | 例祭(北野祭)を旧暦に復し9月4日とする |
令和2年(2020) | 北野御霊会再興 例祭に付随して行われてきた神仏習合の神事「北野御霊会」を再興 |
令和8年(2026) | 神輿完成予定 |
令和9年(2027) | 半萬燈祭 北野祭再興予定 |
開門時間
7時〜17時