お守り・お札・授与品
当宮御祭神であられる菅公が、生涯こよなく愛された梅は、「春告草」とも称するように、立春と招福を呼ぶ縁起が良いとされる花です。
古くより、北野の境内神域で育った梅干しは、学業成就・入試合格・災難厄除祈願など、天神さまの御神徳が大いに宿った縁起物とされ、また馥郁たる香りで赤色や白色の可愛らしい花をつける梅花もまた、春と幸福を呼ぶ縁起物として人々に親しまれています。
新年縁起物
天神さまの恩恵溢れる当宮境内神域で調製された新年御祝用の「大福梅」を元旦にいただくことは、平安時代より続く当宮独自の信仰です。
その起源は、村上天皇の天暦5年(951)疫病流行の折、「天皇御脳にかかり給いしが、この茶を服し給えば御脳たち所に平癒す。これより王服と称して毎年元旦にこの茶を服し給い、萬民これを倣い年中の疫病邪気を除き長寿幸福を得るなり」という故事にはじまる縁起物であります。
大福梅は毎年、正月準備を始める12月13日の事始めより授与いたします。この大福梅を元日の朝、または元旦の祝膳の初茶として飲めば、心身の邪気を祓い浄め、一年間を無病息災で健康に過ごせると、京の人々に綿々と愛されてきました。
12月13日の事初めから授与開始。
無くなり次第、終了
6月上旬から中旬頃に約1週間にわたって梅の実採取を行います。収穫量は例年約2トン。採取した梅は、樽に塩漬けします。
7月中旬~8月下旬には、梅を樽から取り出して天日で干します。すのこの上にむしろを敷き、その上に梅を並べた様は圧巻。境内全域に梅の甘酸っぱい香りが漂います。カラカラになるまで約4週間干し上げたら、再び塩をまぶして樽に収め、11月下旬まで貯蔵します。
11月下旬、樽から取り出された梅は、約6粒ずつ、手のひら程の大きさに切りそろえた縁起物の裏白を添え、奉書紙で包み、正月の縁起物として親しまれる「大福梅」となります。
12月13日の事始めから、終い天神の頃まで御社頭で授与します。
梅枝
立春を迎える頃、境内神域では梅花がちらほら咲きはじめ、馥郁たる香りに包まれる季節を迎えます。境内およそ千五百本の梅から剪定された小枝は、梅枝と呼ばれ、小さな芽から花咲き息吹く縁起物となります。
当宮の大福梅の故事にも見られるように、北野の梅には古くより無病息災・疫病邪気払いの信仰が伝えられています。北野の境内神域で育った梅は天神さまの御神徳が大いに宿るありがたき縁起物と考えられ、昭和27年の初天神では、「萬燈梅」と称する梅枝を参詣者に授与する記録が残されています。当時からすでに北野の梅枝を災難厄除祈願として人々が信仰の対象にしていたことが伺えます。
新しき年を迎えるにあたり、厄除祈願・災難除祈願として、古くより信仰されてきた北野の梅枝「思いのまま」をぜひお受けください。
梅枝「思いのまま」は、ご家庭に持ち帰り一輪挿しにすると、やがて綺麗な梅の花をつけると伝わります。
北野の神域でつぼみをつけた梅が、思いのままに白梅や紅梅の花を咲かせて、ご家庭に春の訪れと幸せを呼び込むことでしょう。
厄除玄米とは、菅公の祥月命日にあたる2月25日に斎行される梅花祭にて、御神前に供える白梅・紅梅の小枝を挿した「紙立」と称する特殊神饌に用いられる玄米で、この玄米をご飯に炊き込んでいただくと、災難除・厄除・無病息災であると伝えられています。
1月1日(元旦)午前0時より授与開始
※限定10,000本 無くなり次第、授与終了
開門時間
7時〜17時